| スケートパークが欲しい! 文:Akio Honma |
| 第19回 やっと連絡が来ました。「予算がつきました」との連絡を市役所の方から 受けて「どういうパークをつくるのか?」が気になっていた所に市の 「スポーツ振興課」の方からTELがあり、「一度パークの件で相談した い」と言われました。しばらく音沙汰が無かったので「フェードアウトか?」 と怪しんだ物ですが、パークの建設はどうやら決定事項のようです。 市役所に行って話してみたところ、どうやらすでに蓮沼、ときがね湖、 うみかぜ公園、山武の森などのパークを視察して、ある程度のパークに対する 認識を持っておられるようでした。 僕は著書の「AtoZ」やTWSJ、 411コンテスト物VIDEOなどの資料を持って行き、パークのセクションや サイジングなどのアドバイスや、他のパークの運営状況、内容などを細かく 説明しました。ご担当者の方は取り急ぎEDITや武蔵野も視察に行くとの事でした。 パークの敷地は最低でも35m×20m、できれば40m×35mはあるらしく、 セクション次第では本格的なパークが出来そうです。おぼろげながら 「パークが実現するぞ」という実感が持てる話し合いではありました。 ただ、僕の希望ではコンクリート製で24時間フリーオープン、プロテクター などは滑る人の任意で、ケガなどは滑る人の責任で、ってパークが理想 なんですが、5年・10年後に建設予定地に陸上競技場の建設が予定されて いるらしく、その建設が始まるとパークは移転の必要があるようです。 よってセクションなどは「移動可能なもの」というのが市側の希望の ようでした。また視察後に再度打ち合わせをする約束をしたのですが、 そのときまでに「愛好者が希望するセクション」をリサーチしておいて 欲しいとの宿題ももらい、さっそくショップに来る慶太やクマと 相談開始です。ローカルらも色々な意見を出してくれて、 もし実現したら超おもろそうなパークが出来そうですよ。でもまだまだ完成するまでは安心できません。 より良いパークの建設に向けて、まだまだ僕らの動きは止まりません。 また動きがあったらご報告します。連載はまだまだ続きます。 |
| 第18回 「陳情書」 僕らの作った請願書を陳情書に直して、内容も若干修正して作成した物を全文コピペします。 ワードのコピペなので、フォントの大きさや書面としてのバランスは変わっています。陳情書は 議員などの紹介なしに誰でも行政に提出できる書類です。皆さんのご近所にパーク設立を希望す る方がいましたら是非ご参考の上、自分たちなりの陳情書を作ってみてくださいね。 アクティブスポーツ練習場(スケートボード、インラインスケート、BMXなど新興スポーツの 総合練習場)の設置を求める陳情書 浦安市 松崎市長殿 陳情理由 近年、浦安市でもスケートボードなどのアクティブスポーツ愛好者が続々と増えてきています。 日本全国的にはおよそ100万人以上の愛好者がいるといわれているこのスポーツは、日本では ここ数年インラインスケート、BMXなどを含めたX−GAMES(エクストリームスポーツ) として若者を中心に人気が高まり、その愛好者数も飛躍的に急増中であります。発祥の地のアメ リカではほぼ全ての州に愛好者の為のスケートボードパークが設置され、学校の敷地に「青少年 の育成」の為に設置しているところもあります。また公立の公園内にも大小さまざまな規模の設 備があり、子供から大人まで様々な年齢の愛好者たちの「交流の場」となっております。また、 アメリカではすでに職業として成立しているプロスケートボーダーも人数が増え、600人を超 える選手がプロスケートボーダーとして生活している環境でもあります。子供から大人まで健全 なスポーツとして認知され、全米の小学生を対象とした「好きなスポーツ」の人気ランキングも 野球・バスケットボールについでスケートボードが3位に付ける人気スポーツとなっております。 さて、日本では富山県、秋田県、神奈川県、岐阜県、山形県、鳥取県、京都府、宮崎県、鹿児島 県など一部の場所で公共施設としてのスケートボードパークが設置されつつありますが、その規 模や数において、急増するスケートボード愛好者にとても対応できている状況ではありません。 浦安市内にも沢山の愛好者がいるのですが、練習する場所が無く、しかたなく公園内や歩道で練 習する光景も多々見かけられます。すでに何年もこの状況は変わらないのですが、どこで練習し ようとしても「歩行の邪魔になる」、「音がうるさい」などと言われてのびのびと練習するどころか、追い出されてしまうことが多いのも現状です。最近の青少年問題として「若者の居場所つ くり」の必要性が議論されておりますが、公共の場所で健全に運動し、さらに立場や年齢を超え た交友関係が作れる場所は滅多にあるものではありません。自宅の自分の部屋以外には塾やゲームセンターなどにしか居場所を感じられない青少年が増えている現状で、若者に非常に人気の高 いアクティブスポーツの練習場があれば、青少年達により健全な形で有意義に利用されるものと 思います。これからも増えていくだろうと思われる愛好者に対する対応と、すでに何年も練習を 重ねプロライダーになる目標があるような愛好者達、親子でスケートボードを楽しむ愛好者、な どが堂々と練習できる環境の整備を願いつつ、今回陳情書を提出することに致しました。 同時に地元の有志の愛好者達が集めました署名も添付いたします。スポーツを通じての青少年育成、地元住民のコミュニケーションの場、としての観点からもスケートボード練習場の設置を要 望いたします。 記 1、子供から大人まで自由にのびのびとアクティブスポーツの練習ができる場所を浦安市内に作ってください。 2、設備などは様々な種類・形状がありますので、施工前に愛好者の意見を取り入れてく ださい。 3、夜学や仕事をしながら練習をしている人も多いので夜間でも練習できる環境にご配慮 ください。 4、設備の設置や、設置後の環境において予想されるべき問題点を事前に検討し、利用者 の観点から 見て魅力的な場所にしてください。 5、愛好者にとっては切実で緊急な要望でもありますので、早急に対応して頂きたいで す。 アクティブスポーツ場を作る会 代表 本間 章郎 浦安市北栄1-17-14-401 他、有志7名 代表者連絡先 千葉県浦安市北栄1−17−14 加納ビル401 047−381−0968(インスタント内) 本間 章郎 |
| 第17回 「タイマン?」 市長に自分のスケジュールを出してから、かなりの時間がたちました。「さて、どうしたもんだ ろ?」と思っていたところに、市長からの電話。「海外出張でメールを見るのが遅れました、す いません」との事で、さっそくスケジュールを合わせて市長室に行く算段を取りました。「次は 大仁田議員も来るかもしれない」との事で、ちょっと緊張したものの、ま、いつも通りの姿勢で 行くことにしました。今回お会いするのは、集めた署名の提出と請願書の提出が目的です。さっ そく署名を保管しているローカルとも連絡を取って準備は万全・・・のつもりでした。 当日、13:00に市長室で待ち合わせになっており、ローカルとはその10分前にロビーで待 ち合わせしました。僕は早めに着きローカルに確認の電話をしたところ、「・・・電話に出るこ とができません・・・・」の繰り返し。・・・あれ?って感じでそのまま待っていたのですが、 ついに時間になっても本人は現れません。でも、スケーター諸君には良くあることで「ま、しょ うがないね」と思いつつ市長室へと移動して、市長との面談が始まりました。色々話を進めてい るなかで「あれ、大仁田議員・・」と気付きましたが、本日は欠席のようで、市長とタイマンで の話し合いです。松崎市長は僕らの努力を認めてくれた上で、請願書は陳情書と名前を変えて市 長宛てに一通作ること、署名はきちんとまとめて総数を記入した表紙をつけて提出すること、な どや陳情書の添削や内容のアドバイスもしてくれました。そこに署名を持ったローカルが遅れて 登場し、なんとか話はいい方向に向かっていきました。 また、ここでははっきりとした事はいえないのですが、「予算は○○○○万円位で考えている」 とか「7名の市会議員の内6名には了解を得ている」事や、「○○○議員のスポンサーが協力を してくれる」ことなどを包み隠さずに報告してくれ、さらにこの案件を通す為のいろいろな手続 きの中から最短距離で予算をつける様々な方法(これは活動の進行上まだ秘密、話せる時がきた ら報告します)を考えてくれて、僕らのパークへの道はまた一段と近づいた間を受けました。 さあ、陳情書を書き直して署名を整理して再度市長と面談です。なんか段々楽しくなっちゃいま したね、ここまで来ると。市長室も全く緊張しなくなったしね。僕らの目的は「自由に滑れるパ ークを完成させる」こと。ステップはまだまだ沢山あるでしょうが、マイペースで一つ一つクリ アしていきたいと思ってます。次回は書き直した陳情書と署名を整理してご報告します。 |
| 第16回 「新展開、ファイヤー!」 地元のローカルたちが友人や家族たちに協力してもらって集めた署名と請願書の提出の用意が出 来たので、さっそく市長にメールで連絡をしてからしばらく時間が過ぎました。 「直接市長に渡 したい」というロカールの意見を元に、スケジュールなどを調整をしなくては、と思っていたと ころ、またもやAJSAのMC中に携帯に松崎市長から連絡がありました。 「ご連絡遅くなりま した、メールはすでに見ております。 今日は朗報があってご連絡いたしました」との事で、「朗 報」ってなんだろう・・・?と期待せずにはいられませんでした。 「実は浦安市在住の大仁田厚議員がX−GAME用の設備に非常に興味を寄せていて、スポンサ ー探しや、諸々の活動を応援してくれる」との事でした。 大仁田議員といえば「ファイヤ ー!!」の方ですよね?なんでも若者の様々な活動を応援したいとのことで、僕らの活動にとっ ては非常に理解を示してくれて、協力してくれる予感がしてます。 まあ、過度の期待は落胆の元 なのですが、心から感謝し、より一層頑張るつもりになっています。 また「諸々の打ち合わせが したいので、再度お会いしませんか?」とのことで、またもや市長室に行くことになりそうで す。活動を続けているといろいろなことが起こりますね。ちょっと自分たちでもびっくりしてい ます。 さっそく10月のスケジュールをメールで送り、市長からの返事を待つことにしまし た・・・・ さてさて、どんな展開になるのか、自分でも全くわからなくなってきましたが、非常 に楽しみです・・・・ |
| 第15回 (でしたっけ?) さて、市長から提案を頂いた「署名活動」と「請願書の提出」が出来上がりました。署名はロー カルたちが一所懸命集めた約600名分になりました。まだ提出していないのですが、全く書き 方がわからなかった「請願書」もなんとか書き上げ、これを読んでいる皆さんのご参考になるか と思い全文を掲載します。もろにパクルのはどうかと思いますが、是非地元の自治体などに請願 書を提出したい方はご参考にしてください。提出後の動きがありましたら次の連載でご報告いた します。 スケートボード練習場(アクティブスポーツ場)の 設置を求める請願書 浦安市議会議長殿 請願理由 近年、浦安市でもスケートボード愛好者が続々と増えてきています。全国的にはおよそ100万 人の愛好者がいるといわれているこのスポーツは、ここ数年インラインスケート、BMXなどの 「アクティブスポーツ」の一種として若者を中心に人気が高まり、その愛好者数も飛躍的に急増 中であります。発祥の地のアメリカではほぼ全ての州に愛好者の為のスケートボードパークが設 置され、学校の敷地に「青少年の育成」の為に設置しているところもあります。また公立の公園 内にも大小さまざまな規模の設備があり、子供から大人まで様々な年齢の愛好者たちの「交流の 場」となっております。また、すでに職業として成立しているプロスケートボーダーも人数が増 え、600人を超える選手がプロスケートボーダーとして生活している環境でもあります。子供 から大人まで健全なスポーツとして認知され、小学生を対象とした「好きなスポーツ」の人気ラ ンキングも野球・バスケットボールについで3位に付ける人気スポーツとなっております。 さて、日本では富山県、秋田県、神奈川県、岐阜県、山形県、京都府、宮崎県、鹿児島県など一 部の場所で公共施設としてのスケートボードパークが設置されつつありますが、その規模や数に おいて、急増するスケートボード愛好者にとても対応できている状況ではありません。浦安市に も沢山の愛好者がいるのですが、練習する場所が無く、しかたなく公園内や歩道で練習する光景 も多々見かけられます。すでに何年もこの状況は変わらないのですが、どこで練習しようとして も「歩行の邪魔になる」、「音がうるさい」などと言われてのびのびと練習するどころか、追い 出されてしまうことが多いのも現状です。これからも増えていくだろうと思われる愛好者に対す る対応と、すでに何年も練習を重ねプロライダーになる目標があるような愛好者達、親子でスケ ートボードを楽しむ愛好者、などが堂々と練習できる環境の整備を願いつつ、今回請願書を提出 することに致しました。 同時に地元の有志の愛好者達が集めました署名も添付いたします。スポーツを通じての青少年育 成、地元住民のコミュニケーションの場、としての観点からもスケートボード練習場の設置を要 望いたします。 記 1、子供から大人まで自由にのびのびとスケートボードを練習できる場所を浦安市内に作 ってください。 2、設備などは様々な種類・形状がありますので、愛好者の意見を取り入れてください。 3、夜学や仕事をしながら練習をしている人も多いので夜間でも練習できる環境にご配慮 ください。 4、設備の設置や、設置後の環境において予想されるべき問題点を事前に検討し、利用者の 観点から見て魅力的な 場所にしてください。 5、愛好者にとっては切実で緊急な要望でもありますので、早急に対応して頂きたいで す。 アクティブスポーツ場を作る会 代表 本間 章郎 浦安市北栄 |
| 第14回 「逆提案」 さあ、面子も決まって市長室に行く日がきました。いろいろありましたが、僕を含め、ローカル ライダー達総勢5名での訪問です。いつもの通り、時間よりも少し前について、市庁舎見学の後 に秘書室に伺いました。先客の面会の終了後、秘書の方から市長室に通されて、ローカル達には 始めてとなる市長との面談です。ローカル達の緊張した面構えが楽しかったですね。 話の内容は、もしパークを建設するのなら、場所はどこが良いか、その内容はどの程度の物が良 いか、またローカル達の日々の修行はどの様に行っているか、など、色々楽しい雰囲気で話し合 いは続き、そろそろお時間、というところで市長から僕らに逆提案がありました。 それは、「陳情書・請願書の作成」と「署名運動」でした。市に何かお願いしたい時は、議員の 紹介付きの陳情書や誰でも出せる請願書などのフォームがあります。市長いわく「市長からのト ップダウンの建設ではなく、あくまで市民の要請にこたえる形でパークは建設したい。皆さんに は、自分達の行動の結果として完成したパークを大切に思ってもらいたいし、出来て終わり、に はしたくない。その裏付けとして署名は有効だし、請願書も「市長宛て」と「浦安市議会・議長 宛て」と2通作成するのが良いでしょう」との事でした。 僕らは過去にすでに署名活動をしています。が、今回はまた別に活動をしなければいけなくなり ましたが「パークの為ならやりますよお」って感じで、署名活動を再開しました・・・・ |
| 第13回 「スケジュールパズル」 さあ、あとはスケジュールを決めて、提示して決まった日程に参加できる面子を出すだけです。 僕は色々な意見が出せるように考えて、最低でも5人くらいは連れて行きたいなあ、と思ってい ます。でも、人数が増えれば増えるだけ、日程の調整が難しくなります。ローカル達は学校もあ り、バイトもあり、仕事もあり、保育園の送迎もあります。まず僕がショップを休める日程をい くつか出し、その日程で参加できる面子を決め、市長にいくつかの日程を提示するような段取り で進めていきます。なかなか日程が揃わないのに苦労しましたが、熱意あるローカルは「仕事場 に理解してもらっているので休みます」と言ってくれる人もいて、5月28日の日程をまず提示 することにしました。6月の日程は仕事のシフトが出ていないとか、色々な問題があったので、 とりあえずの決定です。さっそく市長にメールしましたが、25日にも、26日にも、27日に も返事が来ません。僕らは仕事を休んじゃった人もいるので少々不安になりましたが、忙しい中 を調整して僕らに会ってくれる市長を信頼して、待っていました・・・・が、28日になっても 連絡は来ませんでした。 あとになってわかったことですが、議会やら色々な行事の為、メールを読む暇さえない状態で動 き回っていたそうで、丁寧なお詫びと共に6月の日程を決めるためにお電話頂いたのは6月の4 日のことでした。ローカルには確認を取らず、とりあえず僕と市長、あとは参加できる面子で参 加しようと言うことになり、次回の会談の日程はあれこれありましたが、6月の15日に決定し ました。場所は全員の総意で市長室に決定です。 |
| 第12回 「集団面接?」 パークの条件をあれこれと考えながら時は過ぎ、最終的に残ったいくつかの 候補地を市長に伝え連絡を待ちました。忙しい市長からはなかなか返事が 来ませんでしたが、僕らはあせらず、じっくりと待ちました。何日かたった後、 いつものように突然市長から携帯に電話が来ました。「候補地の方は 受け取りました。それで、地元の愛好者の方を交えて一度お話させて欲しい。」 と言うのが話の内容でした。また、市長は「地元の方々と食事したり、 お酒飲んでる機会がありましたら行かせてもらいますよ。」とまで 言ってくれて、パークに対して真摯に取り組んでくれていることが伝わって きます。が、そこでちょっと頭に浮かんだことは市長と会う面子です。 いつも僕が相談したりしているローカルの面子は高校生から2人子供が いる父ちゃんスケーターまで色々です。なかにはナッティードレッドや ボンバーヘッド、スキンヘッド(髪型ですね)、タトゥー・ピアスまで バリバリの奴も結構います。もちろん外見的に差別されることは無いと 信じますが、僕が市長室に言った時にはあくまで失礼が無いように 身なりや髪型には配慮したつもりです。大事な人と大切な話をする時には 当然のことだと思ってます。しかし、ローカル達に僕の考えを押し付ける つもりはさらさら無く、皆には「自然体で行きましょう」とだけ伝えました。 あとはスケジュールの問題だけです・・・・・ |
| 第11回 「パーク設立場所の条件」 宿題をもらった僕は早速ローカルたちの意見をまとめる為、ショップに現れるライダーやローカ ル達に市長からの宿題を提示しました。彼らには「もちろん自分の家から近いことを望むだろう が、自分だけの利便性だけを考えないで、パークに適した諸条件を考慮して考えて欲しい」とだ け、伝えたのですが、全員がパーク場所の条件を真剣に考えて・・・・ 1、騒音の苦情が出ないように住宅地からは離れた場所 2、交通の利便性がいいところで、出来ればバス停よりも駅からいけるところ 3、狭いところにたくさんのセクションでなく、広い敷地に広いフラット 4、学校や仕事の後でも滑れるように夜間も滑れるところ 5、高速道路高架下のような雨でも滑れるところ 6、駅前とか人通りがあっても、区分けされて目立つところ など、色々な候補地が挙がりました。が、当然矛盾する部分も出てくるので、一つのコンセンサ スを得る為に、より条件を絞り込んだところ、 「苦情の心配が無く、子供でも安全に滑れ、広い敷地で自由に出来る、しかも交通の利便性がい い」と言うことが最終的に望まれました。その条件を満たすような場所で綺麗な路面のフラット さえあればスケートボードを自由に楽しめます。あとは、予算に合わせていろいろなセクション が出来れば御の字です。そのようなことを考えるのは僕にとってもローカル達にとっても非常に 楽しいことでした・・・・ |
| 第10回 「好感触」 さて、秘書の方に案内されて入った市長室は広く綺麗なところでした。 が、机の上には色々な資料や書類が積まれていて、市長と言う仕事の大変さと煩雑さが覗えまし た。 市長との話し合いはまさに「好感触」。市長が言うには「市民の要求には応えていきたいし、ア クティブスポーツ施設の必要性は感じてます。ただ、その形と設置場所については愛好者の方々 から希望を聞いた上で前向きに進めていきたい」との事でした。机上に市の地図を広げ、公園の 場所や高速道路の高架下、新しい公園計画まで教えてもらって、バス停や駅など利便性や立地条 件を色々考慮していくつかの候補を上げ、それを地元のローカル達で相談するという宿題をもら って話し合いは終了しました。役所の人=頭の硬い人、という僕の間違ったイメージが一気に払 拭されるだけの、丁寧で気持ちのある言葉にある種の感激を覚えたものです。ただ、その設置時 期や予算については議会で論議の必要があるらしく、どの程度のパークがいつ頃できるのかと言 う具体的な結論はその時には出ませんでした。しかし、パーク設立に向けての僕らの行動に光明 が指してくるのはヒシヒシと感じられ、これからの行動次第で夢が実現するかもしれないと言う 期待に、僕はもちろんローカル達やショップスタッフも喜びのあまり舞い上がりました。 喜びのあまり、次の会談(ちょっと大袈裟?)を決めるのは忘れてしまったのですが、浮き足立 ちながら市役所を後にして初めての市長との面談は終了しました・・・・ |
| 第9回 「絨毯フカフカ」 しばらく時間がたって「資料は送ったがどうなっているんだろう・・・」 と思い始めた頃に、携帯に知らない携帯番号から電話が来ました。 取ってみると「市長の松崎です。」、そうです、今度は携帯からお電話を 掛けて来てくれました。相変わらずびっくりさせてくれます。資料は すでに全部に目を通してくれた模様で、「色々な資料をありがとう ございました。今度一度お会いしませんか?」という事で、またまた アクティブコレクションのMC中にも関わらず、一人で舞い上がって しまいました。当然即オッケーだったのですが、市長も僕も暇な身で はありません。「スケジュールの調整は秘書の〜と話してください。」 との事で、さっそく僕の動ける日を全部伝えて連絡を待つことにしました。 日程が合ったところで場所は市長室になりました。僕自身過去の人生で 市長と市長室で会談という経験はありません。正直言うと少々緊張気味 ですが、一人で市役所に行くことに決めました。約束の時間よりも 大分早く市役所に着き、時間つぶしに食堂で食事をし、プラプラ散歩した 後に秘書課に行きました。「こちらでお待ちください。」と 通された控え室でも時計の音だけ大きく聞こえたのは緊張していた 証でしょう。その後通された市長室に入ってすぐに思ったことは、 「すげー広いなあ」ということと「絨毯フカフカ」という2点でした・・・・ |
| 第8回 「資料って何?」 市長から要請があった資料を「何をどのように揃えるか」が常に頭に 駆け巡る毎日が始まりました。大変お若い40歳台の新市長は話しはし 易いですが、スケートボードについての理解がどの程度あるかはわかり ません。例えば「オーリー」といったところでチンプンカンプンなはずです。 でもそれは当たり前のことで、僕らが「補正予算の建設的運用」 といわれてもチンプンカンプンなのと同じです。 そこで僕は・・・・・ 1、INSTANTの生い立ちから地元のローカルスケーター達の変遷と成長 2、商圏内の潜在的需要と全国的な愛好者人口の急激な増加について 3、スケートボードの簡単な歴史と楽しみ方、パーツやトリックの簡単なハウツー 4、現在ある公共のスケートボードパークと私設パークの分布 5、現在のパークで起こっている問題点とその解決案 6、市民として、野球場やテニス場と同レベルで考えるアクティブスポーツ施設 7、スケートボードに限らず、アクティブスポーツ場に要求される内容と安全性 8、パーク設立に向けて現在活動中の全国のスケーター達の現状 9、セクションの素材と安全性・騒音発生率の関係・・・・・・ など色々な項目をわかる範囲で個別にレポートをまとめ、また手前味噌ですが、 僕の書いた「AtoZ」や僕の先輩達が精力的に作っている「ZIPANG」 などを合わせて資料として送付しました。時間的には上記の全部について 5日位でまとめたので、多少は満足行かない点もありましたが、 大学の卒論よりも楽しく、集中して出来ました。 発送後、しばらく連絡は来ませんでした・・・・・ |
| 第7回 「意外な展開」 正直言ってビビリました。だって、市長から直接電話がくるなんて僕の 予想には微塵もなかったから。「こんにちは、市長の松崎です。 今お電話よろしいですか?」が第一声だったのは今でも忘れません。 また、「スケートボードパークについて色々貴重な ご意見ありがとうございました」とも言ってくれて、 市民VS役所という関係ではなく、本間+ローカルと松崎市長、 という人間らしい話し合いが出来そうだ、と直感的に感じさせる 丁寧な話し方で、心底市長の人間性を尊敬したものです。 で、話しの本筋は「スケートボードパークについては前向きに進めて いきたい、そのためにスケートボードパークについて理解するために 何か資料のようなものはありますか?」というもので、 「即刻調べて送ります」と返事したのですが、 「はて?何をどうすれば・・・・」という問題が僕を悩ませました・・・・・ スケートボード自体をまったく知らない人にスケートボードパ ークの必要性を理解してもらう為にはどうすればいいか? 自分がスケートボードと共に生きてきただけに、 「知らない人」がどれくらい知らないかもわからない状況で、 それを完全に説明するのは非常に困難なことに思えたのです。 |
| 第6回 「え!携帯に・・・・」 まず始めに僕がしたことは、浦安市の公式ホームページの「市長へのメール」で第5回に述べた 内容の文章を、一字一句失礼の無いようにまとめ、こちら側の要望と、実現後の効用を面々とメ ールで送ることでした。内容はくれぐれも言っておきますが、相手が理解できるように、こちら 側の都合だけで書いてはいけないということ、いいことばかり書くのではなく、起こるべくリス クやそれをいかに回避するか、という事までこちら側で考慮して伝えること。自分たちだけでな く、お互いに効用が発生すること、言葉使いは相手に理解される為に最高に丁寧に考えて書くこ と、自分の名前や連絡先などキチンと明記すること、などに注意して書くのがいいかと思いま す。スケーターの立場からすると、スケートボードが出来ないようにするのは簡単です。スポッ トの電気を消してスプリンクラーで水を撒いちゃえば完全にスケーターは減ります(いなくはな らないと思いますが・・・)。そのへんも腹を割って話すことがどんな交渉にも必要になってく ると思います。 始めに送ったメールに返信はありませんでした。そんなことはわかっていました。誰でも突然 「こうしてくれ!」っていわれて「はい、オッケー」なんて言う人いませんよね。それが現実で す。それでもあきらめないで、3通ほど長く丁寧なメールを送ったところ、ある日突然、MCの 仕事中に僕の携帯に見知らぬ番号の電話がかかってきました。仕事中だったので番号だけチェッ クしようと思って見たところ、なんと市役所の電話番号で、慌てて電話を取りました。公園緑地 課とかからかなあ・・・と思って取ったところ、掛けてきたのは松崎市長本人でした・・・・ |
| 第5回 「新展開」 さあ、ここからが隠密活動のスタートです(全然隠すこと無いですが・・・)。僕が考えた方法 は・・・ 1、あくまでこちら側だけの要求じゃなく、必然性を認めてもらう 2、既存のパークの問題点を指摘すると共に、完成後の有効性を理解してもらう 3、あらかじめ起こるべき問題を想定して、それをクリアするような案を出す 4、ギブandテイクのバランスを考える 5、市民であるローカルを中心とした団結を強くする 6、正しく要求し、正しく返答してもらう(出来ない理由を明白にしてもらう) 7、直接決定権のある人に要望し、理解してもらうのに必要な資料は揃える 8、スケートボード自体を理解してもらう ・・・という観点で、どのような手段が一番有効かを考えました。 その結果、市長に直接進言する、という方法で進めていくことに決めて動き出しました・・・ また、市長選で華原朋美(字あってる?)や大仁田厚などを応援団に見事当然した新市長に変わ ったこともタイミング的に良かったのかもしれません(まだ結果は出ていませんが・・・) |
| 第4回 「なんじゃこりゃ」 突然入った情報によると、新しい運動公園の中にスケートボードパークが出来るそうです。もち ろんローカル連中と速攻で下見に行きました。柵の中には入れませんが、遠くから見てもコンク リートで作成中のミニランプやバンクtoバンクが見えます。正直興奮しましたね、その時は。 「署名って無駄じゃないジャン」っていう気にさせてくれました。でもそこで疑問が・・・「誰 が設計したの?」 日に日に完成に近づくパークを横目に見ながらローカル連中はバリスケしてます。段々完成が近 づくに連れて、設計の問題が遠めに見ても感じられるようになってきた時には「万歳!・・・無 しよ」的な失望と、「税金の無駄使いジャン」的な憤りが、感じられるようになってきました。 ミニランプのRは極端にきつく(ノーズがR面に刺さっちゃうくらい)、コーピングは2リット ルペットボトル位の太さで前面には0ミリ、上に2センチくらい出ている見たこと無いセッティ ング、バンクtoバンクは斜めについている(真っ直ぐ飛べないし、ヒップにも使えない)、ま た、敷地面積が狭くて、セクションにアプローチするスピードは全くつけられない、という利用 者無視の代物でした。完成したら警察やおばさんが「スケートパークでやりなさい」って理由で 追い出そうとするのは明白で、僕らは完成前にうんざりしたものです・・・・ |
| 第3回 「突然の出現」 地元のローカルは滑れるところがあればすっ飛んでいきます。建設中の 新しいビルとか、体育館、ホールなど、完成を前にしてスポットチェックは 完全に済ませてしまうくらいです。某ねずみーランド(亀ちゃん命名?)の側に あたらしく市民体育館が出来る情報もすぐに伝わってきて、完成前にすでに マーキングが見られました。その頃は署名を出したことなど皆忘れていて、 多少行き過ぎのところもありましたがガンガン滑っていました。もちろん階段 のレッジやカーブが削れたり、汚れたりするのは作った方にしてみれば残念な ことであり、止めて欲しい気持ちもわかります。当然のように「スケートボード禁止」 の看板がすぐに取り付けられました。が、なぜ、「スケートボード」なのか? そこにはインラインもBMXも楽しそうに遊んでいます。反発するのではなく、 僕自身が「なぜスケートだけ・・・?」と言う気持ちになった事が、本気で パークを作って欲しいという行動に変わるきっかけでした。スケーターは どこでもそうだと思いますが、自由に滑れる所を捜し求めてさすらいます、 ジプシーです。ホントに好きなところは大事に取っておいて人に教えない人も いるくらいです。それだけ、滑る場所というのは大切で、そこでローカル同士 の交流も生まれるし、技術の修練も積んでいきます。ある程度滑れる人は スポット的に移動を繰り返しても楽しさを切り取ることが出来ますが、初心者 の人などはビクビクしながら練習しなくてはなりません。そんな状況は少しも 変わりませんでした。そんなときに突然「スケートボードパークが出来る らしいよ」という情報が飛び込んできました・・・ |
| 第2回 「始めの一歩」 「スケートボードパークが欲しい」と思っている人は全国に数えられない くらいいるでしょう。僕もその一人です。でも、どうすればスケートボード パークが実際に作られるか、まで順序良く手順がわかる人は少ないと思い ます。決まったフォーマットはもちろん存在しませんが、僕らの動きを見て、 参考に出来る部分は是非真似してみてください。瓢箪から独楽が出る こともありますよ。僕らが起こしたはじめの一歩は署名を集めて市役所に 提出することでした。まず何をすればいいのかなんて全くわからず、 とりあえず「こういう事を望んでいる人たちがいます」という事を役所側に 理解して欲しかった為の行動です。ただ、署名はキチンとした署名活動して 行動しないとその趣旨も伝わりません。キチンと代表者を立て、署名は 見やすいようにまとめて提出するのがいいでしょう。フォーマットに関しては 役所に相談してから始めるのもいいかもしれません。僕らの場合はローカル連中 の家族や友人を中心に約500名の署名を集めて提出しましたが、その署名に 対する効果について全く役所側からは連絡すらありませんでした。でも、 後々になって、「署名は効果あったんだなあ」という事が起こりました・・・・ |
| 第一回 「必要でしょ?やっぱり」 皆さんはスケートボードをどこでしてますか?もちろん身近な近場の道路や 駐車場、公園などで滑っている人も多いと思います。だんだんと上達するに つれ、色々なところで色々なトリックをしたくなるのは自然な進歩と言える でしょう。最近はスケートボードパークも一時期よりは格段に増え、自由に 楽しめるところも多くなってきましたが、近所にスケートボードパークが あるのは非常にうれしいことだし、上達も早くなると思います。街中は 道路交通法などで警察官に注意されることもありますし、騒音などで 近所のおばさんに怒られる事もあるでしょう。ストリートにはストリートの 楽しさがあるし、パークにはパークの楽しさがあります。クォーターランプ などのセクションはストリートで自然物を見つけるのはなかなか難しく、 あっても滑れる状態ではないことも多いですよね。 今回INSTANTのある浦安市に働きかけてスケートボードパークを 作ってもらいたい、という意見が自然発生的にローカル連中から出てきて、 それに協力する形で僕も色々な折衝や打ち合わせに参加することになりました。 全国のパークを要望する皆さんの参考になればと思い、その経緯と注意点 などをお伝えしたいと思ってます。同じ手順で皆さんの地元に スケートボードパークが出来るか出来ないかは、皆さんの情熱や行動力 かかっていると思いますが、是非、始めの一歩だけでも動き出してみては どうでしょうか?僕らの方は現在も折衝中で、もちろん浦安にパークが 出来る、というハッピーエンドになるかは判りません。出来ないかも しれませんし、出来るかもしれませんが、出来た場合は僕らの経緯の いい点を、出来ない場合は僕らの行動の悪い点を、それぞれの環境に あった形でご参考にしてください。 |
| 本間章朗プロフィール |
| 東京都在住 34歳 現在はショップ インスタントの経営の傍ら、イベントやコンテストMC、テレビ番組解説、ビデオや雑誌でのハウツーやコラムなど各方面で活躍。スケートボード業界第一人者。 |