2006 フリースタイルワールドカップ レポート
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2006 フリースタイルワールドカップ レポート
2006年7月29,30日とイギリスはバーミンガムで行なわれたイベントNASS 06 に行ってまいりました。このイベントは毎年どこかの国でやっているようで、 今回はイギリスでやっていた。このイベント内で今年は、ワールドチャンピョン シップス フリースタイルコンテストが開催される。これに出場する為に、日本から前回出場した秋山勝利氏、大橋さとし氏、そしてモイチ&モイチ嫁の4人で行ってきた。(個人的に新婚の為、新婚旅行もかねちゃった)海外のコンテストに参加する目的としてフリースタイルを通じて海外との交流と日本人スケーターでも世界に通用すると言う証明をし、日本のスケーターに今後世界でも活躍してもらいたいと思って3年前からやってきたのだ。

●2006/7/27〜28
(左から、秋山氏、大橋氏、モイチ) (右写真:新幹線らしき電車)
イギリスバーミンガムに向けて我々4人は成田に集合。途中、乗り継ぎの為にコタキナバルとクアラルンプールに 寄り、そこからロンドンヒースロー空港まで。日付は28日になっていた。(全部で24時間くらい。時差9時間) ロンドンに着くや否やすぐさま電車に…右も左も言葉もわかりませーん(汗)。 カタコトの英語でバーミンガムの行き方を聞いた。日本で言う新幹線に乗り〜
ヒースロー〜パリントン。パリントン〜地下鉄で〜イーストンスクエア。そこから 徒歩でイーストン駅に歩き…イーストン〜新幹線〜バーミンガムインターナショナル 駅に…そこにバーミンガムエアポートがあり隣接しているホテルに宿泊。 日本からバーミンガムエアポートまで飛行機も飛んでいるのだが料金が高かった為に…現地まで遠かっただよ。ホテルに着くと秋山氏&大橋氏は練習に行くと言ってイギリス人のトニーに連絡 して待ち合わせに。モイチ&嫁は観光に行って、その後に練習に合流した。
●2006/7/29
NASSはトニーホーク&マットホフマンが行なっているイベントらしく、主にアクションスポーツのコンテスト、展示、販売 と日本のインタースタイルで展示物が買え各スポーツのデモも見れると言ったイベントだ。

会場中には日本では考えられないほどの出展販売とコンテストセクションが見られた。 今回はフラットランドBMXと同じ場所で午前にBMX、午後にスケートとコンテストが行なわれる。 予定では29日にアマ&プロの予選のはずだったが、変更があり、アマクラス予選無しの2分 2本良い方の得点でランクを付ける。スピンコンテスト。ベストトリックコンテスト。と3種目やることとなった。気合が入っていた大橋氏はプロクラスは明日に変更になったことを知り、何もしないで疲れてしまったようだ。明日に変更になって僕はとてもラッキーだった。路面のグリップが悪くスタンド系トリックが無理だった為、ホテルに帰ってデッキのノーズ&テールにシューグーを塗れる時間をもらえたのだ。

Yoyo のワンフットスピン
■スピンコンテスト■
さて、変更になったとは言え、スピンコンテストに出場する秋山氏をMCの所に連れて行ったら

「モイチもスピンするか?」と聞かれ「するよ」と答えたら出る事に…。エントリー費が無料だった から出てみた(笑)。モイチ記録6回転。苦手です。ハイ。秋山氏は日本記録を持っているほどの スピンマスター。期待をして見守ることに。15回転だったか?ベストではないが軸がとれて 安定して回った。そしてドイツからのエントリーのヨーヨー・シュルツの出番。ヨーヨーって名前は聞いた事がある人もいると思う。そう。あのYO-YO−プラントを発明した人です。ヨーヨーは前回のブラジルで行なった世界選手権でもスピンコンテストで優勝している。一般客が見守る中、1トライ目22回、2トライ目24 1/2回、3トライ目16回…余裕で優勝した。2位には我らが日本のスピンマスター、ビーインワークス代表秋山氏だった。表彰は優勝のみ?らしかった。
5、左ワンフット
■ベストトリック コンテスト■

名前通り、すごい技をやった人が優勝するコンテスト。こちらも「モイチ出るか?」と聞かれたので 「YES」と答えたら出る事に(笑)。ルールを聞いてなかったので分けも分からず出てみると、何かみんな自由に滑ってるようで…。ジャムセッションと分かり「これは目立った人が勝つな」と思い参加者の技を見てみると細かく難しい事してますわw。大きく目立つ事をしようと逆立ちトリックの
みにした。僕の必殺技(笑)でもある、YO-YO-〜ホーホー〜ピンポイント左〜右〜左ワンフット〜 リバースホーホーでメイク。すると会場から沸き上がる歓声と拍手。知らないうちに優勝してた。このベストトリックコンテストをきっかけで日本選手3名は注目を浴びた。(見にくいですが下写真)



1.Yoyo 2.ホーホー 3.ピンポイント左 4.ピンポイント右    6.戻してホーホー 7.メイク
左が3位、中2位、右優勝Hans
■フリースタイル アマ■
あちこちの国からエントリーしてきたアマクラス。もちろん見た事ない人だらけです。スポンサーが付いてない人がアマクラスとなり、みんな個性的で自分の出来る事を一生懸命やってました。

滑る路面に泣かされる人も多く、ミスが多く目立った感じでした。

その中、練習時間から目立っていたHans Smit (Holland)が見事優勝し、2位Nils Eichmann (Germany)、3位Paul Brunnikhaus (Holland)と言う結果になった。

優勝したHans Smitはスケートライフを長い時間離れていたらしく復活してから初のコンテストだったらしい。

しかも昔は結構有名だったらしく彼が滑るとすごい歓声が沸いていた。
彼の滑りは個人的にも好きである。いつか日本に来てみんなに彼の滑りを見せて上げたい。
■29日アフター■

イベント終了6時半ころだった。交流を深める為に大勢でレストランに。しかも20人以上いたであろうか…会場外にでたのが午後7時過ぎでレストランは全て閉まっていた。7時半ころにみんなと別れて日本チームで食事に。ラッキーなことに空港のレストランが空いていたのでそこで食事を。う〜ん…まずい(汗)イギリスの料理はマズイとは聞いていたのだが本当にまずいとは…。これからイギリスに行く人は覚悟しましょう(笑)。
ランページギャラリー席
●2006/7/30
朝起きると心地良い気候で迎えた決戦の日。ホテルの朝食バイキングをゆっくり食べ12時ごろに会場入りした。会場に入るとすぐ横でモトクロスバイクのデモが行なわれていた。

僕は生で初めて見る光景で興奮でした。 さすが日曜日ということもあって昨日に比べて家族が多く見られた。子供がスケボーを買ってとお父さんにねだり、ついでにお父さんの分も買って家族でスケボー!すごいですね…日本では最近オヤジスケーター増えて来ましたがほとんどのお父さんとその子供がスケボーを持って歩いてました。日本もこう言った様になってほしいです。ハイ。

  
Gunther スタンド系フリップ
■30日フリースタイル プロ■
午後2時から練習が開始。去年ブラジルで会った顔ぶれから初顔合わせまでエントリーが20名くらいいたかと思われる。

ブラジルで友達になったShiguetoも来ていて、彼は僕の滑り方に似ているスケーターだ。今年からエレメントブラジルからスポンサードしてもらってるらしく調子も良さそうだった。5年間チャンピョンのGunther (ドイツ)も来ていて昨年と変わらないルーティーンをしていた。他、 Lillis (スエーデン)や、Yoyo、Per Canguru と言ったフリースタイル界では有名な選手がエントリーされていた。

エントリー費を払い、くじ引きで滑走順を選ぶことに。滑走順はモイチ6、秋山氏7、
大橋氏8と、くじ引きなのに並んだ。僕の前に滑るのがチャンピョンのGunther だった。上手い人の後の滑走はイヤですね…。プロクラスも予選無しの2分2本で良い方の得点で上位3名に賞金が出ると言う事になっている。
モイチ スタンド系トリック
■スタート1本目■
1番に滑るのは友達のShiguetoだった。スピード狂の彼には狭く滑る路面に苦戦。 会場を斜めに使って1トリックで終わる彼には厳しいコンテストとなった。
2番、3番と順番に滑り、4番にLillis (メインスポンサー e's)ので番だ。彼は技は少ないが曲と合わせてせ滑るエンターテイナー的な滑りをする。すばらしい演技に会場からは拍手が出ていた。5番目に優勝候補 Gunther(メインスポンサー DC)だ。プレッシャーなのか!?珍しくミスをした。これを見て僕もプレッシャー(汗)。久々のコンテストに僕も真っ白になっていた(汗)。気がつけば僕の出番は終わって1本目は失敗に終わった。続いて秋山氏、大橋氏と続き日本チーム3名は1本目ミスだらけとなった。
■スタート2本目■
さ〜、最後と自分に言い聞かせ、集中する為に会場脇で1人練習。GuntherやLillisの滑りを見ずに自分の番で落ち着いて行こうと1つ1つのトリックを正確に行ない2トリックほど軽くミスしたが他は完璧なメイクで2本目を終了。会場からは沢山の拍手と参加選手が抱き付いてきたりと自分でも納得のいく滑りが出来たと思う。秋山氏、大橋氏も2本目は初めより良く、3人とも無事に滑り終わった。
優勝:Gunther 3位:Moichi Suzuki
■表彰式■
6時に全コンテスト終了。表書式が行なわれた。自分の予想では5位とみていた。最下位から順番に名前が呼ばれているようだ(英語わかりません)。5位になっても自分の名前が呼ばれない…うぬ!4位か?前に出る用意をしていたが呼ばれず!? 3位!Moichiと言う言葉が耳に!やりました!日本人初の表彰台。

予想外だったのでかなり嬉しかったです。沢山の友達が出来、沢山の思い出が出来ました。日本人でも世界に通用すると言う証明が出来ました。これでフリースタイルを通じて世界への線路はひけたかと思います。 (Mokulys後は、若手がこれから海外で活躍出来る場を提供して行く立場になろうかと思っています。

長々と読んで頂き有難う御座いました。
My life is freestyle. Moichi Suzuki
 
Freestyle World Championships 2006 (PRO) 結果
順位
名前
国名
1
Gunther Mokulys
ドイツ
2
Lillis
スウェーデン
3
鈴木茂一
日本
4
Tony Gale
イギリス
5
Michael Heller
アメリカ
6
Joao Soares
ポルトガル
7
Per Canguru
ブラジル
8
Yoyo Schulz
ドイツ
9
Jesse Whalen
アメリカ
10
Rene Shigueto
ブラジル
11
Darran Nolan
イギリス
12
大橋さとし
日本
13
Christian Heise
ドイツ
14
Callum Bowran
イギリス
15
秋山勝利
日本
16
Ryan Fitzpatrick
イギリス
17
Byron Lawrance
イギリス
18
Stefan Albert
ドイツ
Freestyle World Championships 2006 (AM) 結果
順位
名前
国名
1
Hans Smit
オランダ
2
Nils Eichmann
ドイツ
3
Paul Brunnikhaus
オランダ
4
Kai Dunkel
ドイツ
5
Mike Green
アメリカ
6
Bart Brunnikhaus
オランダ
7
Andre Verde
ポルトガル
8
Jens Stradmann
オランダ
8
Jillis Groen
オランダ
9
Erwin Shuijtvlot
オランダ
10
Adam Levy
イギリス
 


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