GATE JAPAN / TAMPA AM 07 REPORT 2
COMMOTION SKATEBOARD >TAMPA REPORT 1

朝起きるなりスーパーに買い出しに。甘くないコーン・フレークとILK、それと、ハズレの無さそうなストロベリー・ヨーグルトを買い、上井と瀬尻を起こし朝食にするが、満場一致で、かなり選んだジャケ買いヨーグルトが「超〜マズい!」ということになり大ハズレ。皆一口以上食べられず、結論「アメリカっぽいね!」で合計6$だけが闇に消えた。時刻は10:30過ぎ。結局、瀬尻がTECH DECKマニアということもあり、観光を含め近くのショッピング・モールへ車で朝食を獲りに行くことに。スニーカー屋、オモチャ屋、ジュエリー屋、電気屋、NEW ERAショップと観て回り、中華料理を食べ腹は落ち着いた。別のテーブルには、スケーターっぽい奴らも数人いる。 パーク到着は12:30過ぎ。今日からコンテストの開催だ。入り口に溜まる人の数からも感じていたが、やはりパークの中はもの凄い人の数と熱気だ。そこに は全米中から集まったコアなスケートファンやそのファミリー、たくさんの女の子たちで溢れている。既に大会の真っ最中だ。 ここTAMPAはフロリダ州、EASTコーストに位置する。NY周辺は勿論、DELUX周りやFTCの連中など、端から端まで全米のスケート関係者も会場内のいたる ところで確認出来る。上位入賞を果たすと、このTAMPA AMに招待される別のコンテスト、「DAMN AM」や「PHOENIX AM」も実はこのTAMPAと同じブレ インだ。すなわち、スケートボード関連各メディアも集い皆ガッチリ協賛し応援するTAMPA AMは、実に全米トップ・アマ戦の規模を匂わす。ここで結果を 残すことは、単に勝つだけではなく、ライダーとしてとても大きな価値があるということを、参加者達は皆知っている。予選は、複数のライダーがヒート毎 に束ねられ、各ヒート間に練習時間を挟みエントリー番号順に出走し進行していく。1人=1本50秒×2トライ。高得点をマークした方のランが採点の対象と なる。上位16名が予選通過し、15名がセミ・ファイナルへ駒を進める、内、予選順位一位通過者のみ、そのままファイナル進出という飛び級ルール。予選は 二日間あり、その日に勝った2人だけがいきなり決勝枠、ということだ。予選一日目、本日の出走者総数110名。上を狙う有名アマも多数参加しているが、 自分へのチャレンジとして楽しむため参加している人も非常に多く目立つ。レオは、エントリーNO.29、第4ヒートの出走。 ちなみに、エントリー費は、$150-(約¥18,000-以上)。 コンテストの進行もそうだが、アメリカの大会に限らず、海外の何処の大会を観ても思う特徴がある。まず、MCが次の出走するライダーの、全スポンサー、 出身地、年齢、コメントなどを紹介し始めたら、その間に該当するライダーは各自で出走準備行う。事前に判ってるとBESTだ。最後に名前を呼び上げられ、 そのタイミングで出走するのだが、前の出走のライダーのランが終わってからMCの喋ってる間、ほんの15秒程度だけ、パークの中は一瞬ゴチャゴチャの練 習場となる。そして、次のライダーが出走する直前には、皆ピタッとちゃんとDECKから降りて待っている。みんな、MCの進行をしっかりと意識して聴いて いる証拠だ。スケートボードに対する意識の中に、個人的な邪念を持っている者は誰独りとしてない。 出走前のレオは、本人曰く「少々緊張した!」とは言っていたものの、割と軽い動きを見せていた。入念にルーティンをチェックしているのが判る。パーク 全体を意識し50秒という限られた時間の中、最大限ベストを尽くすことに集中したい。メチャメチャ混雑した中、各ライダー出走前のMCタイムの間にも果 敢にハングリー精神を出し何度もパークへ入る。そして、遂に出走の番が回って来た。2トライ中1トライ目のランの方が高得点をマーク。練習では何度も メイクしていた、ジャッジ席から観て右奥、クォーターからの出走、一番最初のバンクTOバンクでのTRE FLIPでまさかの失敗をしてしまった以外、その後は 大したMISSもなくまずまずのラン。 ロング・レール横のバンクにNOLLIE INからクオーターで折り返し、長バンクに付いた平行レールでNOLLIE F/S RIPで抜 け、NOLLIE B/S FLIPを決めた完璧なルーティンは会場内を大きく沸かした。カービング・クォーターでの折り返しで繋ぎの技術なども披露し、また、TREを失敗した同じバンクTOバンクで挽回のNOLLIE B/S BIG SPIN HEELを見せ執念のメイク。その流れでW-SETでの、S/S OLLIEを決め、更に時間制限いっぱい最後に、もう一度W-SETで、S/S FLIP(惜しくも乗りゴケ)を見せるなど、巻き返しで多くの歓声を手にした。同じ日本人としてとても嬉しかった。予選を 終えたレオは、「ホッとしました!」と一言。いやいや、 実に大健闘である。瀬尻は明日の出走。 昨晩、WELLCOME PARTYを開催していたWERA HOUSEの方に来た。今日は中から名物ピザ屋にもそのまま入れる。メイン・コースでは、まだコンテストの 真っ最中。時より歓声も響いてくる。プチ・ストリートコースでは、ローカルやパワーを余らす数人のKIDSがガンガン滑っている。少し眺めていると、何や ら手前のテーブルに「SPoT」というFREE PAPERが置いてある。「SPoT」とは、「Skate Park of Tampa」の略だ。早速手にとって何気なくペラペラとペー ジをめくっていたら、それは、それは、かなり驚いた。なんと、一日しか経ってないのに、もう既に昨日の記事が掲載されているではないか。しかも、良く 観てみると、表紙(P1)のWELLCOME PARTYの写真欄と中のP2のメイン写真に写ってるのは、紛れもなく、右側から、SHINNOSK8、ビデオを撮る太一氏、 それと、BOWLに釘付けの瀬尻だ。P3は、上井の姿もある。これは、ド派手な歓迎だ! 会場は、TAMPAの中心街、YBOR CITYにあるCUBAN CLUB。入場に年齢制限はなかったが、上井と瀬尻はHOTELに留まることになり、太一氏とSHINNOSK8 の大人2人だけに。正に我々のような、長年に渡りスケートを愛す者にとって、「DINOSAUR JR」といったら、もはや説明不要のARTISTである。特に十数年 前、スケートビデオではお馴染みのARTISTであり、伝説的パートを数多く飾った。そういえば、最近、桜木くんが聞かせてくれた。スゲェ−タイミングだ。 桜木くんに「DINOSAUR JR」からスケート話に入いると、最後には結局ヘンズリ−の話がメインになる。そんなことを思い出した。しかし、勝手にライブの 時間が、0:00前後だろうと予測し会場に向かい、かるく道にも迷い到着は0:30に。既にライブは終了していた。一気に残念。散らかったゴミがライブ時 の壮絶な盛り上がりを物語っているようだ。しかし、客は一向に帰らない。パークで観た奴ばかりだ。写真を撮っていると色々な奴らに話し掛けられ、しば し楽しい時間を過ごした。
予選二日目の朝。起きるなり早速パークへ。今日もかなり暖かい。パークの外も中も昨日に引き続き大勢の人で賑わっている。まるでお祭りのようだ。もしかしたらもっと混んでるような気もする。開催が進むに連れ盛り上りを増しているようだ。そんな中、本日は、エントリーNO.22、第3ヒートに瀬尻の出走がある。是非とも思いっきり応援したい。上井は、実績の関係上、今回出場には至らなかったが、国内で自分と優勝争いを繰り広げた相手が、今正に世界の舞台に挑戦する瞬間を迎えようとしてい る。それを目前に男としてはとても大きな経験だ。度々自分の出走をイメージしているのか、パーク内を冷静に良く観ている。 やはり、公開練習日から観ても日本人は俺らだけしかいない。相手から観ても同じだが、毎日何処に行っても同じ顔と会う。SPoTに写真が掲載されたこと もあってか、かなり色んな奴がSHINNOSK8にガンガン話し掛けてくる。事前に用意し持っていたGATE JAPANのフライヤ−を約100枚ほど手渡しで回った。 みんな日本のことが気になるみたいだ。「日本は本当にいい国だから絶対に来いよ、お前ら!」、「みんな親切で楽しいぞ!」と日米親善大使になりすます。

メインのパーク内ではコンテストが進行している。本日のエントリー者数130名。MCのTIM O' CONNERが会場を盛り上げている中、皆本気モードのスケーター達は、MCの進行を良く聞いている。昨日のように一人一人の出走の間に空いた約15秒間を、自分の番の直前まで狙い続けている。

エントリー最年少ライダーの瀬尻も準備しセクションの上でコース・チェックのため待っているのが見える。ガツガツでイケイケな海外スケーター達に混じりスネークでコー ス確認を行わなければならない。明日のSemi Finalシード権を持つライダー達もたくさん混じっている中、PHOENIX AMの時に会ったDEVID GONZや自分と 同じ歳くらいの子達も、大人に負けずパーク内をガンガン攻め頑張っている。みんな、人が多過ぎて技に入れない時も少なくない。誰かの出走が終わり、パーク内が一瞬慌ただしくなったと思ったら、その慌ただしさがフェードアウトし何処からともなく次のライダーが出走し、タイムアップと同時にまたみんな 一斉にコースへ飛び出す。コンテスト事態の活気のベース(底)の強さが伝わってくる。コンテストはまるで巨大な生き物だ。

予選一日目の昨日、リザルトを観て分かる通り、一位通過はGIRL AMのSEAN MALTO、上井がELEMENT CAMPで一緒だったGRANT TAYLOR(ALIEN WORK SHOP)は6位、プチパークで仲良くなったTOM ASTA(ZEROのFROW)は21位、TAMPA荷来て一番最初に仲良くなったDREW DEZORT(INNES)は60位。99位にKELLY HART(EXPEDITION)、前日のWELLCOME PARTYのBOWL SESSIONで一際目立っていたBEN RAYBOURNは、なんと全く振るわずの103位など、 ハイレベルながら1トリックの差で大きく順位が変わってくるほどの人数。今考えてもレオはよく健闘した。それに引き続き、予選二日目の今日は好カード が揃ったのか?終始かなりハイ・レベルな展開が昨日以上に続く。各エントリー・ライダー達のテンションも最高潮だ。 中でもやはり、NICK MERLINOのW-SETで観せたS/S B/S360 OLLIE、DEVID GONZのクオーターでのF/S FLIP TO NESE PICK GRING、ブラジリアン・ライダ−FELIPE GUSTAVOはKICK FLIP TO B/S SMITH GRIND @LONG RAILは何度やってもMAKEしてしまうため、特に大歓声に包まれた。

そして、遂に瀬尻の出走となる1TRY目がやってきた。瀬尻のスポンサーをTIMが読み上げている。コース内を埋め尽くすライダー達が静まる頃、瀬尻はコ ースに出た。R使いの得意な瀬尻は、大きめのクォーターを繋ぎの軸に選び、インディ・グラブ・エアー。折り返しまた同じクォーターでのワンフットのリ ーン・トゥ・テールを見せるがまさかのミス。もう一度TRYしそれもミスしてしまう。そこでリズムを崩しそうになったが、パーク全体を流すように回り終了。出走は、50秒。意外に早く終わってしまうものだ。しかし、お世辞にもあまり振るわなかったRUNとなってしまったが、最年少、そして遠く日本からの エントリーということで、多くの観衆から拍手を送られた。価値あるとてもいい空気感だ。全てを2TRY目に掛けた。 2TRY目は、緊張がほぐれたのか1TRY目よりも遥かにいいRUNだった。持ち技を駆使し同じルティーンで攻める。観客もテンションが上がり、度々歓声を 送る。特にクォーターのインディ・エアーが歓声を浴びた。RUN終了後、TIM O' CONERのMCも手伝い、再び大きな拍手が送られた。これは、RUNの健闘に 加え、アメリカ人が日本人に対し送っている人への拍手だった。スケートボードがくれた幸せな貴重な瞬間を味わった気がした。

結果、予選1位通過者は、FELIPE GUSTAVO、2位にVINCE DEL VALLE(HURLEY)、3位にNINJA USAがスポンサーされている、DUSTIN BLAUVERT(DEST RUCTO)、4位は、DAVID GONZ(FLIP)とスーパー・アマがズラッと並び、あのSKATE GAMESでCRIS COLEを下し優勝した、ALEX MIZUROVは12位と健闘 していたが、VOLCOM FREE FLOWにて2位、そして、去年末、かなりの注目を浴びたNYにて開催されたZOOYORK主催アマチュアが高額賞金を獲得出来る 「AM GETTING PAID(一位賞金$7,000-/約84万円)」の覇者、優勝候補の一人だったRYAN DECENZO(DARK STAR)は、調子を崩したのか72位、唯一 のガール・スケーター、LORENA LIMA(5BORO FROW)は88位。瀬尻は今回115位で終わった。しかしながら、決勝さながらとの声も多かった予選二日目、 レベルが高いのなんのって。アメリカのアマチュア最高峰コンテストなだけに、日本人で何人のライダーがここで通用するのだろうか?知る顔を数人思い描いた。

TAMPAの名物といえば、ピザ屋ともう一つ、TRADITIONAL ART GALLERYだ。今回は、シュールなノリのモノからHIPHOP文化を感じるモノ、はたまた、 芸術との境目が際どい変態的な絵が壁じゅうに飾られている。DJが曲を繋げる中、1BOX($1)のチップでビールが飲み放題で振る舞われている。クラブの 中の様な雰囲気だ。スケートボード目的の客以外にも、地元のARTISTらしき人達も沢山いるみたいだ。 パークに戻ろうとした最中、RED BULL CREWを発見。早速話し掛け、日本とは成分の違うRED BULLを貰いがぶ飲み。TAMPAに来てからもう7本は飲んで いる。何故か日本に居るとあんまり飲む機会がなかったが、スケートボードを応援してくれてることもあり、今回の旅で味もかなり好きになった。

時刻は夜の9:00過ぎ。そろそろ人も少なくなってきた。一行は、折角アメリカに来たということで、アメリカっぽいステーキを食べに行く為、色んなやつと 挨拶を交わしパークを後にした。 夜中の1時過ぎ。突然高まった上井が「スケートしたい!」と言い出したことが切っ掛けで、まずいストロベリー・ヨーグルトを買ったスーパーの駐車場に 行きバリスケ回始。上井、瀬尻、SHINNOSK8の3人で汗だくになっている。太一氏は車で撃沈中。周りに散らつく車に度々気を取られながらも、実に約3 時間もスケートしてしまった。時刻は朝の4時半前。一行は、中毒中のスタバの瓶コーヒーをGETしHOTELに戻り爆睡した。

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